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2005年05月26日

麺の腰の決め手1”木灰(もっかい)汁”

手打ちそばの店の看板に、”木灰汁使用”とか”木灰そば”といった宣伝文句を見たことがあるのではないだろうか?この”木灰”とは、”もっかい”とよみ、木を焼いた灰と水を混ぜものの、上澄み液のことである。では、この”木灰汁”は、いったい何に使われるのか。

沖縄そばは、小麦粉を練る際、発色や麺に腰を出すため、一般に”鹹水”(かんすい)がつかわれる。これは、ラーメンの麺などにも使われる、黄色い色の液体である。この鹹水の変わりに、伝統的な沖縄そばでは、ガジュマルの灰などから作った木灰汁をつかう。

木灰汁の原料となる木は、ガジュマルやモクマオウなど硬い木が向いているそうで、枯れ木や老木など、アクのにおいがあまりつよくないものがよいらしい。

木灰汁は、水に木灰のミネラル分が、溶け出したものなので、このミネラル分がどれだけ溶け出しているかは、麺のできに大きな影響が出る。これを量るのに、よくボーメ比重計が使われるようである。(真水のボーメ比重=0、海水=3程度だそうである。) 

沖縄そばの麺に使う場合、比重が高いほど、グルテンの弾性がたかくなり、腰のある麺となが、比重が高すぎると、ボロボロとちぎれるようになる。

お店によって、比重のちがう”木灰汁”または”鹹水”をつかうので、そのそばに個性が出る。そんなことを考えながら沖縄そばを食べると、お店の人の工夫が、味覚を当して伝わってくるかもしれない。


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Posted by ta1 at 06:52│Comments(11)コラム
この記事へのコメント
ta1さん博識~。
木灰とは何ぞや? と思っていたのですが
すっきりしました!
おそば食べるときに思い出せそう。
Posted by 望月 at 2005年05月26日 08:43
望月さんコメントありがとうございます。

これからも長いので、なるべくネタ切れにならないようがんばります。
Posted by ta1 at 2005年05月26日 08:56
木灰(もっかい) って読むんですね^^
私もそば屋で見ることは結構あってなんだろうなぁって思ってました。
謎とけた!でも。なんだか お腹すいてきちゃった(^^;)
Posted by 凛 at 2005年05月26日 09:54
「ないちゃあ」←(ちょっと沖縄弁使ってみた)
のみぃこには何が何だかわからない言語が…
木炭汁…不可思議…
せっかく沖縄来てるし、もっと沖縄研究しないとな!!
っと感じる今日この頃。
Posted by みぃこ at 2005年05月26日 10:02
凛さんコメントありがとうございます。

木灰そばでおすすめは、”ゆーじー小”(浦添)です。じきに記事にアップする予定です。
Posted by ta1 at 2005年05月26日 10:02
みぃこさんコメントありがとうございます。

これからも、沖縄そばに関する豆知識を、続く限り乗せていく予定なので、お暇があればチェックしてくださいね。
Posted by ta1 at 2005年05月26日 10:05
”ゆーじー小”名前は聞いたことあるかも。
記事up楽しみにまってますね。
Posted by 凛 at 2005年05月26日 10:59
木灰の読み方解ってかなりすっきり☆
んー。それにしても沖縄そばって深いですねぇ。どうやってこんなに調べてるんですか??
Posted by ちゃめ at 2005年05月26日 11:10
ちゃめさんコメントありがとうございます。

割と多くの人に沖縄そばが好きであることが知られているため、いろいろな人から豆知識を教えてもらっています。何か耳寄りな話があったら教えてくださいね。
Posted by ta1 at 2005年05月26日 11:17
たしかに沖縄そばってラーメンに似てますもんね。製法が同じような物とは思いませんでした。ところで「宮古そば」なるものはちょっと
うどん気味てます。
現地のスーパーで販売されてるいる麺は
たしか台湾で生産されてましたね。つゆはどうか分かりませんが、ちょっとトンコツラーメンっぽい味です。


Posted by trr at 2005年05月26日 21:17
trrさんコメントありがとうございます。

市販の麺でも、いろいろなタイプの沖縄そばが食べられるのは、たのしいですね。
Posted by ta1 at 2005年05月27日 07:03
 
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